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Vol.09
ももたろう
代表 山田 隆
光邦というと「国産初の美容鋏」「萩原宗氏」等の美容のイメージが強かったのですが、実際に使ってみると、理容師にも見事にマッチした鋏だということがわかりました。
従来の床屋鋏はどちらかというと硬い切れ味、ブツ切り的な鋏が多く、いろいろと試行錯誤している時に光邦さんに出逢いました。光邦の鋏の特徴を一言でいうと「やわらかい感触なんだけど、シャープに切り落とす」という自分が求めていたモノにぴったり合いました。
最近はハンドル・小指かけ・ネジ部分などにやたらにアクセサリー趣向的なものにはしった鋏も多く見受けられますが、そういうものは、やがて飽きがきますし、何よりも職人さんが心をこめて造ったものを冒涜しているようで認めません。 自分にとって鋏とは「一瞬・瞬間」の勝負に挑むもの、言うなれば「板前さんの包丁」「お侍さんの刀」のようなものだと思っています。その点光邦の鋏はシンプルに見えるけど、使い込むほど愛着がわいてくる、まるで使う人によって磨かれて、一丁一丁違う輝きかたをするかのような、古き良きものをしのぶ永遠のデザインですね。
こだわりのモノに出逢えたことに感謝すると同時にこれからもブランドヒストリーを邁進し、マニア心・男心をくすぐるモノづくりに期待しています。 |
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